数ヶ月前にKindleを導入し、電子書籍ライフを満喫しています。その中で最近「恋愛ジャンキー」というシリーズを読破したので感想を書きたいと思います。
ところで、電子書籍については別途記事にしております。Kindleを導入するにあたり、だいぶ本を処分したので部屋がすっきりしています。
それでは、本題に行きたいと思います。
恋愛ジャンキーはどんな漫画?
ヤングジャンプに掲載されていた漫画のようです。期間は1999~2009年。
結構昔のような気がしますが、読んだ感じ、そんな風には感じませんでした。強いて言えば、スマホではなく携帯を使っているくらいでしょうか。
あらすじ
広告代理店勤務の榊原栄太郎22歳は彼女いない歴も22年。パソコン通信が趣味でチャットルームにアクセスしては女性との出会いを求めていた。
そんな時、保険外交員の椎名舞子とひょんなことから初体験を迎えてしまう……。
※ウィキペディアより引用
要は、今までモテてなかったのに、ネットでなんやかんややりはじめてから異様にモテるようになって、色んな人と関係を持つようになった、というものです。
「なんだ、結局よくあるハーレム漫画かよ」
そう思える面も確かにあります。が、タイトルとは裏腹に主人公はいたってまじめに恋愛しているので好感が持てます。
タイトルの意味
ジャンキーとは中毒者、という意味があります。つまり、この漫画はタイトルから、恋愛に溺れる中毒者に関する漫画なのかーという感じがします。
この時点で漫画の内容は、
常に恋愛に飢えていて、相手をとっかえひっかえ、常に誰かがそばにいないと落ち着かない、そんな主人公を描いた物語
となります。
……
実はなりません。
先ほども書きましたが、主人公はまじめに恋愛しており、結構一途です。まず、その辺りで裏切られました。
この漫画の見所は?
中盤あたりでの三角関係がとても良いです。すごくもやもやさせながら、もどかしい感じがとてもよく描かれています。
ところで、この漫画の特徴ですが、主要登場人物はみんな、アルファベットが名前に入っています。主人公のエイタローはA、という感じです。
三角関係は、主人公のAと、Aの初めての彼女M子、誰もが認めるような美女で他人を優先する我慢強いD子によるものです。密かにAに想いを抱いていたD子がAとの仲良くしようとするところへ、独占欲と嫉妬心が強いM子によるAに対する束縛。
こう書けば、明らかにM子よりD子だろう、という感じもするのですが、そうは単純ではなかったところが凄いです。途中までは私は明らかにD子派でしたが、この三角関係に結論が出た後はM子が可愛くてしょうがありませんでした。うまくキャラの感情が入り混じり、どれも魅力的に描かれています。
終盤は尻すぼみ、そして恋愛ジャンキーって結局?
そんな劇的でドラマティックな(同じ意味を二重に使うほど)展開をした中盤でしたが、残念ながら終盤はどんどん尻すぼみになったように感じます。
具体的にはいろんなところに散りばめていた伏線を懸命に回収しようとしたり、回収しきれていなかったりと残念な感じでした。中盤の三角関係よりも複雑な人間関係が形成されますが、それが複雑すぎてまとまりにくそうだな、という感じました。
そして最大の伏線、漫画のタイトルになっている「恋愛ジャンキー」とは?これはこの終盤にこの言葉がそのまま出てきて、「ああ、そういうことなの……か?ん?ということは……まさか!!」と期待満点の登場の仕方をしますが、結局はそうでもなかったかな、と良くも悪くも綺麗にまとまった、という感じで物語を終えます。
キャラが魅力的
先ほどから何度も言っていますが、登場人物が本当に魅力的です。男女問わず。表紙画像を見ていただければ伝わるかと思いますが、絵柄も魅力的です。
さいごに
色々書きましたが、私はこの作品が好きです。終盤のしぼみ具合があるとはいえ、中盤に見せた葛藤は本当に良かったです。
関連作品もあるようなので是非とも読んでみたいと思います。
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