アイドル戦国時代は終わった!?相次ぐ引退・脱退・解散報告で思うこと

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ここ半年~1年くらいで、アイドルメンバーの引退やグループの解散報告を目にすることが多く、アイドル業界に終末観を感じています。

一時期は「アイドル戦国時代」だなんて言われて来ましたが、時代の終焉を迎えているということでしょうか。

そんな今、アイドル好きだった私の思うことをつづりたいと思います。

解散・脱退報告のあったグループ(一部)の具体例

3Bjrのメンバー大量引退

超有名アイドルグループ「ももいろクローバーZ」と同じ事務所で、比較的若いメンバーが集まり、修行する場のようなグループでした。

とは言え、数十名といるこのグループから羽ばたいていったのは数名程度(前身的な「みにちあベアーズ」を含めればもうちょっといる)で、もはや3Bjr自体がメインのグループとして確立されていました。

そんなグループからこんなお知らせが出ています。

下記に一部引用します。(3B juniorよりご報告【情報更新】(公式HP))

(前略)

本日行われた「Fork in the road of fate」で発表がありました通り
11月3日の公演をもちまして、3B juniorから奥澤レイナ、小田垣陽菜、
栗本柚希、斎藤夏鈴、中原咲耶、中村優、永山真愛、葉月智子が卒業をさせて
いただきます。

突然の発表となり、応援してくださる皆様には大変なご心労をおかけしましたことお詫び申し上げます。

3B juniorは結成からまもなく4年の月日が経とうとしています。
その時間の中で多くの方々と出会い、学び、切磋琢磨し、貴重な経験を積ませていただきました。
“アイドル”という同じ道を歩いてきたメンバーは、その経験があったからこそ、それぞれがさらに具体的な夢を描き、その夢に向かって自分自身で決断できるようになりました。
これはひとえに、これまで応援してくださった皆様と支えてくださった関係者の皆様のおかげに他なりません。ありがとうございました。

そうしたメンバー個人の成長を鑑み、今後の3B juniorを考える上で、それぞれの将来や進路に関する話し合いを重ねてまいりました。
その結果、メンバーそれぞれが出した決断とその進路に向かうことが、メンバー同士で最も尊重し合える最善の道であるという結論にいたりました。

私どもスタッフとしては、メンバーの意志と決断を最大限に尊重し、それぞれの進路へ向かう背中を後押しさせていただきたいと思います。

(後略)

とてもよく知っているメンバーたちなので寂しさは拭いきれません。

つりビット解散

釣りとアイドルを融合させよう、という感じのコンセプトで作られたグループです。特徴としては、「かわいい、ゆるい、曲は良い、コンセプトがわかりやすい」と個人的に可能性の塊だと思っていたのですが、解散報告があり残念に思います。

以下引用です。(つりビットより大切なお知らせ(公式HP))

(前略)

2012年12月12日に結成、翌年5月22日に配信シングル「スタートダッシュ!」でデビュー以来、
皆様のご厚情に支えられ活動を続けて参りましたつりビットですが、
来年2019年の3月末をもってその活動を終了、解散することが決定いたしました。

メンバーそれぞれの個性の伸長を願い、
また、約6年間に及ぶ活動の経験を生かした新しい一歩をそれぞれが踏み出すべく、
ユニットでの活動を解消することとなりました。

(後略)

アイドルブームだった時代と今について

ここで、これまでの経過について私目線でまとめてみます。

ブームの始まりは?

どうしてこんなにアイドルブームになっていたのか?正直なところ、私も流行り出した後に乗っかった形なので正確にはわかりません。

ただ、AKB48やももいろクローバーのような「会えるアイドル」が火付け役になったのは想像できます。

これらの成功から、自分も!と次々にアイドルが生まれていったのでしょう。

ブームの真っ只中、時はアイドル戦国時代へ

私が最も活発に活動していたのがこの時期です。いわゆるアイドル戦国時代と呼ばれ始めた頃です。

おそらく2012年頃あたりからそういう風潮になっていたかと思います。

色んなアイドルが誕生し、まさにファンを獲得しあう様は群雄割拠という感じです。

接触イベントと呼ばれるいわゆる握手会などの特典会も多様化していました。単なる握手会だけでなく、撮影会、2shot、私物サイン会などと各グループ趣向を凝らしたものも多く、とても楽しかったです。

このときのアイドルの年齢層は10代前半から20代前半くらいで、中高生あたりが一番多かったと思います。

そして現代、収束か?

戦国時代はいつかは誰かが天下を取って終わります。しかし、アイドル戦国時代は誰かが天下を取ったような感じはしないです。言うなれば共倒れ?

縮小する接触イベント、相次ぐ解散、引退…

考えてみればしょうがないことなのかもしれません。

接触イベントは事件も起きましたしね。。

また、時間と共にアイドル自身は年をとります。いまとなっては、アイドルを志してから10年近く経っている子はザラです。中学1年生だった子が大学卒業してるような時間スケールです。

当時そこそこメジャーだった子たちは進路を考えなければならない年齢になっています。そう考えると致し方なしと感じてしまいます。

今後の展望

これまでの経過を基に今後について考えてみます。

先程、引退や解散が相次いでいると言いました。すなわち、人が居なくなれば、新しく入ってくる以外に持続の可能性はないです。

では、新しく入ってくるのだろうか?

多少はアイドルを志す人はいるかもしれないが、これまでよりも減るだろうと思います。

これまではアイドルブームだったこともあり、各人が憧れ、めざしたいと思う対象がいたわけです。そして、それを応援してくれるファンの母数も多かった。

しかし、ブームの縮小に伴いこの憧れる対象も減り、ファンになりうる人も減っていきます。すると新たにアイドルをめざす人が減るので魅力的なアイドルも生まれにくくなり……と負の連鎖となります。

これを断ち切るには新たな火付け、変革が必要となります。おそらくそれは私には想像つかない形だとは思います。

これまでのアイドルが、歌やダンス、容姿といったパフォーマンスに加えファンとのコミュニケーションを一つの軸として確立するようになったように、次はまた、新たな軸が生まれることを期待します。

それはきっと、とても楽しい世界だと思います。