最近Kindleを利用するようになってからもっぱら電子書籍ばかり読んでいます。電子書籍自体はもうだいぶ前(5年以上)から興味があって微小利用ながらも利用していました。そんな経験から私が感じた「電子書籍のメリットとデメリット」を書いてみたいと思います!
ここでいう電子書籍は、自分でスキャンしたいわゆる自炊したものや、Kindleのような電子書籍サービスどちらの意味も含んでいます。
目次
電子書籍のメリットとデメリット
電子書籍のメリットとデメリットは次のようなものだと感じています。
メリット
- 場所をとらない
- 軽い、片手で読める
- 買ったらすぐ読める
- 暗い場所でも読める・どこでも読める
- 読みたいものを探しやすい
- 紙書籍より安い
- 劣化しない
デメリット
- 今どこを読んでいて、残りページがどれだけかわかりにくい
- データ紛失やサービス終了で読めなくなる可能性がある
- 電気がないと読めない
- 中古概念がない(売れない)
- 消費が激しくなる
以下、詳細に見ていきましょう。
メリット
電子書籍はいろいろなメリットがあります。
1.場所をとらない
おそらく電子書籍に興味がある、という方の最大の動機はこれなんじゃないでしょうか。
「電子書籍」という名前の通り、書籍は電子データですので、基本的に実態はないようなものです。必要なのはそのデータを表示するための端末、例えばスマホやタブレット、電子書籍専用端末、PCです。
もちろん本1冊とPCの大きさを比較すると、PCの方が大きいと思います。ですが、本がどんどん増えていくと収納場所の確保が難しくなり、PCに比べて収納に苦労すると思います。家がとてつもなく広くて「収納場所には困らないぜ!」という方であれば問題ないのかもしれませんが。
私自身あまりモノを持ちたがる性格ではないので、可能な限りスリム化できるものはスリム化させていきたいなと思っています。掃除とか大変ですしね。そもそも部屋が狭いので^^;
2.軽い、片手で読める
引越しのときなんかに痛感させられますが、本って結構重いです。それに比べて電子書籍を読む端末のほとんどであるタブレットやスマホ、電子書籍専用端末などは最近は特にですが、かなり軽量化されています。
とはいえ、本を読んでいて、本が重すぎて手が疲れた!という想いをしたことがある人はまれだと思うので、重量のメリットはそこまで大きくないのかな、と思います。
次に「片手で読める」というメリットがあります。
専用じゃないタブレットだとちょっと厳しいかもしれませんが、スマホや電子書籍専用端末であれば、片手操作でページがめくれたりできるので、「片手だけで」読むことができます。
片手で読むと嬉しいシチュエーションってあるのか?という疑問はあるかと思います。例えば、電車での通勤退勤時につり革につかまりながら本を読みたい!という場面では片手で読むことになります。
また、優雅な休日を演出するために、片手にコーヒーや紅茶を持ちながらもう片方の手で電子書籍を読むなど笑
3.買ったらすぐ読める
実際に電子書籍を利用するようになって一番感じているメリットはこれです。買ったらすぐ読めます。
紙書籍であれば、
本屋へ行く→本を探す→本を購入→自宅or本が読める場所に移動する
という手順を経てようやく買った本を読めます。
一方、電子書籍は、ネットショッピングのようにオンラインで欲しい本を選び、購入が済めば即座に端末にダウンロードされ、読書を開始することができます。
この速度の差は大きくて、「早く読みたい!!」という欲求を満たしてくれます。
ちなみに自炊する場合は、電子データ化する必要があるので、その場合はその場で紙書籍の状態で読んでしまったほうが早いです。
4.暗い場所でも読める・どこでも読める
就寝前に読書する、なんてことは多いのではないのでしょうか。
そのような場合、電気を消した状態(または、豆電球や間接照明状態)の暗いところでも、スマホやタブレットが暗闇で使えるように、電子書籍も読むことができます。このため、就寝前の読書がとてもはかどります。
また、「どこでも読める」と書いた意図として、電子書籍を読む端末が防水性であれば、お風呂で読むことができます。これは紙書籍ではできない芸当ではないでしょうか。
私はたまにお風呂場で防水タブレットを使用していて、思わぬ長湯になってしまうことがしばしばありますが、それはそれで半身浴ということで良しと思っています。
5.読みたいものを探しやすい
これには二つの意味があります。
- 買うときに欲しいものを探しやすい
- すでに持っているもので読みたいときに探しやすい
私だけかもしれませんが、書店で所望の本を探すのがとても苦手です。そのような場合でも、電子書籍はショップの検索ボックスに本のタイトル等を入力することで簡単に探し出せます。
すでに購入した本についても同様です。これが、紙書籍だと「だいぶ昔に買ったあの本をもう一度読みたいけど、どこに置いたっけ?」となって読むまでに時間がかかります。
やっぱりこの点でも電子書籍はお手軽さが上がっていると感じます。
6.紙書籍より安い
Kindleストアなんかを覗いていても気づきますが、電子書籍の方が安いことが多いです。あまりその内情に詳しいわけではないのではっきりとはわかりませんが、感覚的に紙に印刷したり手元に届けるための工数なんかがいらなくなるのでその差なのかな、と思っています。
消費者視点では嬉しいものです。
7.劣化しない
紙の場合どうしても経年劣化で黄ばみが出てきたり、飲み物を零したり、湿気にやられてふやけたりしてしまいます。それに比べて、電子データは劣化しませんので、いつも綺麗な状態で読むことができます。
デメリット
色々とメリットを挙げましたが、表裏一体というべきか、デメリットも存在します。
1.今どこを読んでいて、残りページがどれだけかわかりにくい
コミック(漫画)なんかだとそう感じないのですが、活字だけのもの(エッセイや小説)を読んでいると、「今どのあたりなんだろう?あとどれくらいで終わるのかな」とわからなくなります。
紙書籍ですと、本の残りページ数がおおよそわかりますのでその心配がなくなります。
それの何が問題なのか、と言われるとなんとも言えませんが、実用書なんかを読んでいると全体の中でいま自分がどこを学ぼうとしているのか、という点が物事を理解する上で役立ちます。また、小説とかであっても、あとあと「あのシーンをもう一回読み直したい!」となったときに「あれ?どこらへんだっけ……」となってしまいます。
2.データ紛失やサービス終了で読めなくなる可能性がある
パソコンなんかでもよくある話ですが、突然データが無くなることはあります。そうなった場合、特に自炊した電子書籍データはなくなってしまいます。もちろんその辺りを意識して日ごろからバックアップをとっていれば、そのようなリスクは回避できます。
ちなみに、電子書籍のストアから購入したものは、購入元に購入した情報は残っていて、いつでもダウンロードできるクラウドのような体制になっていることが多いです。そういう場合は、端末を無くしたり、データが壊れたりしても再度、書籍データを入手することはできます。
しかしながら、ショップによっては、電子書籍は専用のアプリや端末でないと読めなかったりします。このため、そのサービス提供元がサービスをやめてしまうと、読めなくなってしまうリスクは存在します。
おそらく、この「完全に自分のものになった感じがしない」という状態が電子書籍購入に踏み入る障壁になっているのかな、という気はします。
3.電気がないと読めない
電子書籍は電子媒体ですので、電子書籍を読むための端末は使用するために電気が必要です。長距離移動で端末のバッテリが切れてしまったりすると読めなくなってしまいます。
この辺りはアナログの方が勝ります。
ちなみに、Kindleの専用端末はバッテリが数週間持つのでより紙書籍に近い感じがします。
4.中古概念がない(売れない)
その通りです。
この辺りも「完全に自分のものではない」という感じがしてやや違和感を持つこともある気がします。
5.消費が激しくなる
個人的に困ったことがこの「消費が激しくなる」です。
どういうことかというと、お手軽に本を買えてしまうので「続きが気になるから買っちゃえ!」「お?このお勧めで出ている奴面白そうだ!読んでみよう!」というのが往々にしてあります。
メールで大量の「ご注文ありがとうございました」が送られてきて「はっ」となります。
この辺りは自己裁量の問題ですので、ご利用は計画的にということですね^^;
さいごに
電子書籍のメリットとデメリットを書いてみました如何でしたでしょうか。
個人的な意見としては、メリットの方が勝るかなと感じています。場所をとらないというのは非常に大きなメリットで、私が電子書籍に手を出した一番の理由です。紙書籍を思い切って処分してから部屋の空間が広がり、見栄えも良くなりました。
反面、デメリットでも書きましたが、消費が増えました。消費が増えることがデメリットなのかどうかはよくわかりませんが、まだ読んでいないけどとりあえず買ってはいる、という本も結構あるので、ちょっとよろしくない状態かな、と感じています。やや期間限定セールに踊らされてる感が否めないです……。しかしながら、このあたりは上手い付き合いかたを磨くことはできるはずなので、個人的に気をつけていきたいと思います。
私はAmazonプライム会員になるのを機会に電子書籍を本格的に利用するようになりました。プライム会員でKindle端末を持っていれば毎月1冊無料で本が読めるという特典があり、それがきっかけでした。下記記事でも書いていますので見ていただければと思います。