自分流のアイドルへの手紙(ファンレター)の書き方・内容や心得、目的などを紹介

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好きなアイドルに手紙(ファンレター)書いてみよう!と思いはすれ、いざ筆を手に取るとまったく手が進まない……ということは多いと思います。

私は、アイドルの追っかけをやっていた時、イベントのたび(ほぼ毎週)毎回手紙を書いて渡していたくらいに書いていました。そのとき意識していたことなどをまとめてみたいと思います。アイドル以外にも、声優や憧れの相手に渡す手紙、要はファンレターにも通じるものはあるんじゃないかなと思います。

手紙(ファンレター)の目的

なぜ手紙を書こうと思ったか、という動機です。これが自分の中で明確だと、手紙を書く目的意識(モチベーション)が高まり、書きやすくなります。主に次のものが挙げられるのではないかと思います。

  1. 想いを伝える
  2. 認知してもらう(仲良くなりたい)
  3. 手渡しにより、自らを高める

それぞれ見ていきます。

想いを伝える

一番素直な動機ですね。握手会だと話せる時間は限られており、伝えたいことを全然伝えられない!だから手紙に想いを詰め込むんだ!という感じです。

認知してもらう(仲良くなりたい)

やや打算的な目的です。手紙を出すことで自分の存在を相手に意識してもらえる可能性を高め、結果として覚えてもらえたり、「あ!○○さん!手紙読んだよ~ありがとね!」と言ってもらえることそのものを目的とするものです。それなりに手紙を出していれば「手紙をくれる人」という印象はもらえるようになると思います。

……半端ない数の手紙を常に貰っているような人気者相手には辛いかもしれませんが。

正直なところ、私はこの目的が5割くらいありました。やっぱり認知されると嬉しいですからね。

手渡しにより、自らを高める

憧れの存在相手に、「自分の言葉がつむがれた手紙を渡して、読んでもらえるかも!」と思うだけで結構ドキドキします。そのドキドキ感を楽しむ、という目的です。

ちなみに手渡しは最近のイベントではできないことが多かったりします。例の出来事の影響で握手するところに手荷物を持っていけなかったりします。このあたりはグループの方針によりけりなのでなんとも言えないです。


手紙とブログコメントとツイッターリプ

手紙にはライバルが多いです。主なライバルは、ブログコメントとツイッターリプではないかと思います。それぞれの特徴を見てみます。

ブログコメント

話題が必然的にブログ記事の内容になります。つまり、コメントしやすく、かつ、相手の興味のある内容となります。また、1記事に数時間とかかけていたいたりするので記事を書いている方としてもたくさんコメントがあると嬉しいものです。

最大のメリットは、手軽に繰り返し読める、という点にあると思います。おそらく、一番読み返されるのがこのブログコメントだと思います。気が向いたときにさっとスマホを取り出し、「自分の記事にコメントついてるかな…?」とチェックできます。コメント数にもよりますが、必然的に同じコメントは目に入ることになります。

反面、手紙だと、一度読むとそれきりになりがちです。最悪開封すらされない可能性も否めません。結構手間なんですよね。あと、字が汚いと読みにくいので、活字には読みやすさと言う点でも負けてしまいます。

ツイッターリプ

最近流行りですが、アイドル個人がツイッターをやっていたり、グループ共有のアカウントでこの日は○○がリプ返しするよー的なことが行われています。そうでなくても、ブログコメントと同様にあるツイートに対してリプを飛ばすことも可能です。

基本的にブログコメントと同じような特徴があります。

それらに対して手紙の特徴は?

やはり、手書きで心がこもっている(ような感じがする)という点でしょうか。また、アナログならではの自由度の高さも利点となります。どういうことかというと、イラストを描いたり、シール等でデコレーションしたり、間違った箇所をあえて書き直さず、間違えてしまったことを素直に文面に書いたり。いろいろ差別化ははかれます。

上に挙げたブログコメントやツイッターリプに比べると遥かに手間がかかるので、その辺りのあえて手紙を書く意義と差別化ははかるように心がけたいものです。

手紙を書く上での心得

具体的に手紙を書く上での心得をまとめてみます。

字は丁寧に

当然ながら読んでもらうためには必要最低限の事項です。上でも書いたようにブログコメント等の活字は読みやすいです。それに反して手書き、となると相当字が上手い人でないとなかなか活字より読みやすい字だぜ!とは言えないのではないのでしょうか。

せめて読んでもらう一歩となるために字は丁寧に書きましょう。丁寧さって字面から滲み出るものですので、ああ、丁寧に書いてくれてるな、とそれだけでも伝わるものです。

反面、汚い殴り書きだと、ぱっと見で読んでもらえなくなる可能性もあるので注意が必要です。

文体について

ですます調やタメ語かというお話です。相手のキャラや親しみ度合いで柔軟に対応すればよいかと思います。ガチガチの丁寧口調よりは、とっつきやすさがあるほうがいいような気がします。

レターセット選びは意外に重要

地味に重要です。レターセットで、手渡し時の話題になったりもします。

例えば、相手が動物好きということがわかっていれば、可愛い動物が書かれたレターセットにすると、手渡し時に、「あ、これかわいい!私猫好きなんだよね!」と会話が弾んだりします。

また、常に同じようなレターセットにしておくことで、「あ、またこのレターセットの人だ」と関連付けで覚えてもらえるようにもなります。

手紙の内容

基本的に素直な想いを書けばよいです。とはいえ、いざペンを持つと筆が進まないものです。

参考として、以下を挙げます。

  • イベントやライブの感想
  • 相手が興味のある話
  • ブログ等で得た情報から広げる
  • 将来の夢
  • 相手が学生なら学校関連(体育祭の時期だけど~)
  • 普段相手に対して思っていること(いつも辛いとき○○の笑顔で助けられてるうんぬん)

その他テクニック

あまりテクニック的なものに走るのもどうかと思いますが、私がこれまでに書いてきた中で思いついたものや意識してみたことを書いてみます。

必然性

なぜ手紙を書くに至ったのか?があるとスムーズに書き出せます。

例:握手会じゃ話す時間が足りなすぎる、誕生日のお祝いの言葉を述べたかった、いつも元気づけられているお礼が言いたい、など

ダイナミクス

淡々とした文章は読んでいて飽きます。テンポが大事です。

また、自分の感情変化を加えることでより、文章に動きが出ます。

例:

淡々とした文

ライブ楽しかったよ!ありがとう!

ダイナミクスを加えてみた文

最近仕事が大変で落ち込むことが多かったけど、この間のライブに行って沢山元気をもらえて、明日から仕事頑張ろう!と思えるようになったよ。ありがとう!

下の文がライブの前後で感情がどう変化したかを加えたものになります。やりすぎるとくどいですが……

「頑張れ」「応援している」について

時と場合によりますが、頑張って辛い思いをしている人に「頑張れ」というのは凶器となります。例えば、死ぬほど頑張ってメジャーデビューを目指しているけど、何年も何年も成果が上がらずずっと地下アイドルを続けている状態で、「頑張れ」は無責任の押し付けに感じられる場合があります。

その辺りは相手のキャラとそのときの状況に依るところが大きいですが。

私が実際に「頑張れ」と言われて辛かったのが、フルマラソンを走っているときに30kmを過ぎたあたりで、足がパンパンになって走ることができず、歩くのが精一杯なときに「がんばって走って!」と近隣住民から言われたときです。「走りたくても足が動かなくて走れないんだよ!!!!」と感情が高ぶったときがありました。

使いどころが難しい言葉ですね。

最初の一文

よく、曲は最初の30秒が大事と言われます。そこで全部聞こうと思えるかどうかが決まるらしいです。これは手紙でも成り立つのではないかと思っています。

つまり、最初の一文で続きを読んでみたい!と思える書き出しだと、読んでもらえるかもしれません。逆に最初の一文で読む気を失くしてしまうことも十分ありうるので、この部分は少し気を配ったほうが良いかもしれません。

さいごに

色々書いてきましたが、素直な気持ちを素直に丁寧に自分らしく書き綴るのが一番だと思います。また、ここに書いた事柄以外にも沢山の流儀はあると思うので、自分らしさを見つけるきっかけになればと思います。

是非一度書いてみて下さい。