今の「期間内成果」が評価される会社評価制度に物申す、そのやり方生産性良いですか?

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皆さんは、どのようなワークライフをお過ごしでしょうか。私はどちらかというと残業が多く、なかなか自分の時間が取りづらい環境にあります。

何年かサラリーマンをやっていて、査定を意識するようになってから、ふと評価について疑問を抱くことが多かったです。そん中、「ああ、なるほど」と納得させられた言葉が「期間内評価」でした。

現状の会社の査定方法

色々なやり方があるかと思いますが、一番多いのは、ボーナスを見据えるくらいの時期に査定会議を開いて、前期、あるいは前年度の成果に対して順位付けをしていく、というものではないでしょうか。少なくとも私が勤めた経験のある会社はそういうものでした。

こう書くと、ごくごく自然で「まあ、そうだね」と納得しそうになります。

しかし、この期間が限られた中での成果、とするならば、どういうことが起こりえるか考えていきたいと思います。

時間をかければ成果が出る

時間をかけても成果が出ない、というケースもあるかと思いますが、一般的には時間をかけないよりはかけた方が成果が出やすいかと思います。

つまり、ある期間内にたくさん働けば、それだけ成果を出しやすい、ということになります。

具体的には、残業をたくさんやって、たくさん仕事をする、ということです。

果たしてそうやって挙げた成果は本当によいものなんでしょうか?

生産性が悪い

時間当たりの生産性というものを考えて見ます。これが高いほど、短い時間でたくさんの成果を挙げれることになります。

このデータは、日本生産性本部HP(http://www.jpc-net.jp/intl_comparison/)にデータがあります。グラフを引用します。

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日本は極めて生産性が低いことがわかるかと思います。細かいデータについては上記URLを参照ください。

これだけでは一概にいえませんが、単純に時間をかけるだけの仕事はやっぱり効率が悪く、生産性が低いように感じます。

悪循環が生じる

時間をかけて仕事をしていると、どうしてもそれ以外のことが厳かになります。例えば、十分な睡眠が取れない、ご飯を食べるタイミングが夜遅い、平日と休日の生活ギャップが激しい、などの生活面は短期的に影響を及ぼすことが考えられます。

もっと見てみると、家族と接する時間が少ない、子育てを妻に任せ切りで妻のストレス増加、自分がやってきた長時間労働を部下に押し付け、「俺が若いころは~」で無駄な仕事のやり方がいつまでもなくならないなどなど。「上司が帰らないから帰りづらい……」というのものこのあたりが影響しているのではないかと思っています。

このような悪循環が生じているのではないでしょうか。

生産効率の良い働き方だとどうなるか

上に書いたものの間逆になります。

生活習慣に優れ、休養も取れるのでさらに仕事の時間効率が向上、無駄な仕事を切り分ける力があるので、部下への指導も適切で、職場全体の雰囲気もよくなりそうです。

単純に成果が上がっている人以外にも評価されるべき人はいる

私はどちらかというと、冒頭でも書いたように残業が多く、時間をかけて成果を出している状況にあります。ですのでそれなりの成果でそこそこの評価をもらえている現状です。

一方、もっと評価されるべき人たちはいると思っています。

例えば、職場の空気を良くしたりする潤滑剤のような方。この人がいるから働きやすい!という感じの方です。周りを明るくしてくれたり、知り合いが多くて相談に行けば適切な人をすぐに紹介してくれたり。こういう人は職場全体の生産性を上げる、という意味では大きな成果を上げていますが、どうしても見えにくいものなので評価されていないケースの方が多いような気がします。

あとは、時間当たりの成果効率が良い方もそれに当たりそうです。毎日定時に帰っているけど、締め切りに遅れるようなことはなく、特に問題なく程よく成果を出している。単純な成果量としては残業をかなりやっている人に比べて劣るものの、時間あたりの生産性で言えば抜群だ、という方。個人的な感覚ですが、こういう方が上司とかになってくれるとかなり働きやすいと感じています。

まとめ

話が逸れそうになったので無理やりまとめます。

要は時間効率、つまりは質を上げて、ゆとりある生活の方が生活的に豊かに過ごせるのではないか、という意見です。

昔は需要過多、供給不足で働けば働くほど成果が出ていたのかもしれませんが、変化の激しく、一部飽和気味な現代ではそれは通用しないのではないか、と考えます。少子化等の影響もあり、確実の需要と供給のバランスはおかしくなるので、何をどうするのが良いのかはわかりませんが、そういう言ったことを常に念頭に置きながら、「今、何をすべきなのか」を臨機応変に考えられるようになりたいものです。