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性別を超えたヒット作、スラムダンク
1990年代に大ヒットし、今でも多くのファンがいる漫画は「スラムダンク」ではないでしょうか。バスケットボールを題材にした漫画でしたが、多くの人の反響を呼び、後にアニメ化されました。
少女漫画としても、少年漫画としても「世代や性別を超えた」このストーリーからはとにかく学べることがたくさんあります。
どこにでもいる普通の学生が はじめたバスケットボール
主人公の桜木花道は「好きな人に振り向かれたい」という思春期には誰にでもある気持ちから何となくはじめたバスケットボールに夢中になり、いつしか周りのチームメイトからも信頼を得て、自分だけにしか持たない武器を持ち、最終的にはバスケットボール経験がないにもかかわらずスターティングメンバーに入り全国大会にまで出場しました。
素人が「ルールを覚える」というところからはじまり、基礎を身につけ、応用、そして試合に出るというまさに「努力」というものを感じることができます。
のめり込んで行く日々
片想い中の晴子さんに気に入られたいためにバスケットボールを始め、晴子さんが片想いをしている流川にライバル意識を持つようになっていき、最初は馬鹿にしていたバスケットボールが次第に好きになっていきます。ケンカで入院していた宮城が退院して大好きなバスケットボールを再度しようと体育館に来ると、そんな宮城に仕返しをしようと三井たち不良軍団がケンカをしに体育館に来て、安西先生を見ると「バスケがしたいです」と不良をやめてバスケ部に戻ってきました。
全員バスケットボールが大好きで必然的に1つのチームに加わり、切磋琢磨するというストーリーからは「仲間の大切さ」「好きなことに夢中になるということ」ということを学ばされます。舞台は「部活」という学生特有の物事ですが、そこには大人になってからでも活かせることがたくさん書かれています。
次第に名前が知れ渡っていった素人選手
そして、素人の桜木花道がどんどん腕を上げていくと、周りはどんどん彼に注目していきます。「赤い髪」というトレードマークはあったものの自分は意識していなくても他校の人もみんな彼のことを知るようになります。
「自分自身が物事に夢中になっていると同僚や上司から気づいたら信頼を寄せられるようになっている」という今の会社社会にも重なると思います。
私自身もとにかく目の前にある仕事を一生懸命こなしていくと、ある程度の仕事を任せられるようになっていきました。まさしく、スラムダンクから学んだことが現れていました。
前向きな考え方に憧れます。
また、桜木花道の口癖が「天才ですから」ですが、これは自分が好きで自分に自信がないと言えないことです。
今の日本社会には自分が好きになれずに精神的に参ってしまう人や自ら死を選んでしまう人も多いのが事実です。桜木花道のように根拠はなくてもいいのでとにかく「自分はすごい」と自信をもつことが大事だと思います。
私も仕事をする上では毎日、桜木花道のように自分に言い聞かせています。
勇気をもらう言葉の数々
最後に、このストーリーから学ぶこと、そして励まされることの多くはその「言葉」にあります。今でも「スラムダンクの名言」として多くの人に知られていますが、その代表的な例は安西先生の「諦めたらそこで試合終了ですよ」です。この一言には本当にたくさんの意味が込められていると思います。
アフリカや南米などの貧しい地域と違い、何不自由なく生活できている日本社会だからこそ、多くの人はやりたいことをやろうとせずに最初から「自分には無理」と諦めている人が多いと思います。
「やるだけ無駄だからやらない」というのが一種の文化のようになっている気もします。しかし、安西先生の「諦めたらそこで試合終了ですよ」というこの言葉には「やらなければ絶対0%だし、止めたらその瞬間に0%」という目標に向けて突き進むかどうするかを迷っている人に対してものすごく背中を押してくれる言葉です。
「可能性は低いかもしれないけれど、その物事が上手くいけば人生変わるかもしれない」という状況に直面した時に後押しになる一言です。私も仕事で大事なプロジェクトを進めていく上で何度も心が折れて止めたくなったこともありましたが、安西先生のこの一言のお陰で前を向き「やるだけやるぞ」と再度前を向くことができました。結果そのプロジェクトは大成功し、私も昇進することができました。
このように「諦めたらそこで試合終了ですよ」というたった一言には人の気持ちを後押しするだけでなく、人生を変えるきっかけを作ってくれる魔法の言葉だと思います。「やらないよりやる」という当たり前のことを再度気づかせてくれます。
スラムダンクは子供の頃は夢中になって見るだけですが、大人になっても日々の生活や社会での生活の上で役に立つことがたくさんあります。私もスラムダンクのストーリーや言葉によって何度も前を向かせられました。個人的には学校の教材にしても良いと言えるほどの名作だと思います。