毎年春が近づくと、会社説明会などで就活生とお話する機会があります。私は採用を担当しているわけではありませんが、よく一先輩社員として生の声を伝えて下さい、ということでそういう場にかりだされています。
そんな場でたくさんの就活生の方と話していると、正直なところ「この人はうちの会社に合ってそうだ」「この人は多分違うな」と感じることは多いです。それでは、どういうところでそんな風に感じるか紹介してみたいと思います。
あくまで採用を担当したことない一個人としての感想ですよ。
目次
コミュニケーションが普通にとれる
これって当たり前のように見えますが、案外かみあわないな、と感じる方もいます。
例えば、「犬と猫のどっちが好きですか?」と尋ねた場合に、
「あー動物って可愛いですよね。特に生まれたて赤ちゃんの頃とか本当に小さくて、目に入れても痛くないというか、ただ飼うとなるとやっぱり世話が大変そうで、旅行とか行きにくそうじゃないですか。」
「そうですね……(結局、どっちが好きなんだ?)」
これは凄く極端なつくり話です。この例文だと世間話なのでこれでも(ああ、とりあえず動物好きなんだな)で納得できなくもないですが、仕事という場面になると、これでは支障を来たす場合があります。
相手の問いかけの意図を汲み取って、適切な返事ができるのがベストですが、なかなか難しいので、素直に問いかけに対して答える(上の例だと「どちらかというと犬が好きです」など)か、わからないのであれば「わかりません」と答える方がスマートです。
自分をさらけ出しているかどうか
これも重要です。変に自分を大きく見せたり、嘘をついているようであれば、大体わかります。私が接してきた採用担当をやっている方は、やっぱり目が肥えています。
逆にあまりさらけ出してくれないと、不審に感じることさえあります。
例えばなんですが、結婚をしようとする場合に、相手がどうも不審なところあるんだよな、なに考えているのかわからなくてこわいときがあるな、という相手と結婚しようと思うでしょうか?
仕事も同じようなもので、やっぱり信頼関係あってこそなので、自分がどんな考えを持っていてどんな人間なのか、というのをさらけ出したほうが良いです。
さらけ出して内定とれないと意味ないのでは?
残念ながらこう思うこと事態が愚問です。
内定をとることが最終ゴールならそれでもいいかもしれません。しかし、内定し就職したあと、そこで働くという事実が待っています。あまり自分をさらけ出さずに、適正に合ってなかったり、社風が合ってなくて会社の人との人間関係も上手くいかない、となって仕事がやり辛くなると本末転倒です。
とはいえ、なかなか難しいところはありますが、自分をさらけ出して、ぴったり合いそうだと思って採用してくれた企業の方がその後のことを考えると良いと思います。
同じような人が集まる
幅広い人材を採用する、といいつつもなんだかんだで採用する人の癖は出てしまうと思っています。結果として、似たようなタイプの人が集まることも少なくないです。
そのおかげかわかりませんが、私は就職したときの同期とは気が合うことが多く、仲良くなれています。
アイドルグループとか見てみると非常に面白いですが、やっぱり事務所毎に見た目の系統が統一されてる感があります。そういう視点でアイドルや芸能人を見ると面白いですよ。
会社の本質的な部分を見てくれているか?
これは私の失敗談です。
例えばメーカーであれば、その会社の主力製品を第一に考えています。当然ですよね、主力製品ということで会社内で関わっている人員も一番多いですし、一番の稼ぎところですから。
そんな中、私はサイドメニューの端の端のような異端製品に魅かれている旨をアピールして面接に臨んだことがあります。実際売れているのかどうか怪しい、ほとんど「うちはこんな製品も作ってるんですよ」という広告塔に近い製品です。
結果、まったく社員の方と話がかみ合いませんでした。
その製品の社内での受け具合にもよるのかもしれませんが、そればかりに目が言ってしまうと残念な結果となります。社員からすると「(また、それの話か……みんなそっちばかりに目がいくんだよな……うちは別にそれを作る会社じゃないんだけどな……結局色物好きなだけなんだな)」となります。
その会社がメインとしてどういう理念で何をやっているのか、は明確に知る必要はあります。
さいごに
色々書きましたが、かくいう私も100%自分に合った会社に就職できたか、と言われるとなんとも言えません。やっぱり難しいものです。
そんな中でも、自分がやりやすく、自分らしさが出せるような場を提供してくれそうなところを見つけられるといいですよね。