アイドル現場に出入りしていると謎の言葉が飛び交うことがあります。そこで私が経験情知ったものについてそれらの意味をまとめてみたいと思います。
こういう用語は生ものであり、日を追うごとに意味や言葉そのものが変化していきます。ですので、ここで書かれているものは参考程度にとどめておいてください。
目次
用語一覧
現場
アイドル現場、具体的にライブや特典会等のアイドル関係で催されるイベントの総称。
「昨日あのグループの現場いった?」「おう!いったよ、よかったよ」
のような使い方をします。
まわす
複数の現場をその日のうちに順に行くこと。大よそ、イベント会場が近い場合などに、あるアイドルの現場を見たあと、別のアイドルの現場へ行くような場合に使われる言葉。
特典会
ライブ以外のアイドルイベント。主に握手会や2ショットチェキなどがそれにあたります。グループによっては本当にいろんなことをやる場合があり、ライブよりもこちらを目的としたファンも多いと思います。
接触
特典会をそう呼ぶ場合があります。アイドルと話ができるイベントで主に使われることが多いです。
特典券
特典会に参加するための券です。ほとんどはアイドルのCDやグッズを買うとおまけでついてきます。むしろこっちが本命だったりします。
ループ
何度も列に並びなおすことです。
主に使われるのは、特典券を大量に集め、何度も特典会に参加する場合です。一度特典会に参加すると、再度列に並びなおさないといけないので、その様でこのような呼び方をされます。
特典会だけでなく、グッズやCDに購入数に制限がかかっている場合も、再度列に並ぶので、ループする、といった使われ方をします。
鍵締め
特典会の最後の参加者になることです。その日最後にそのアイドルに触れたのは自分だ、という高揚感が得られます。特典会の終盤、最後尾を狙った読み合いや牽制のし合いが生じます。
どうでもいいですが、個人的に鍵締めを意図して狙うのはあまり好きではありません。
認知
アイドルに覚えてもらえること。「あ、また来てくれんただ!」と覚えられるとやっぱり嬉しいものです。
集まるファンの規模にも依りますが、特典会を数回のイベントに渡って何回かループしていると比較的覚えてもらえます。
ヲタ
アイドルヲタクの略。
推しメン
あるグループの中で、誰が推しかということ。メンはメンバーの略。
要は誰がお気に入りか、というのが端的にわかりやすいかと思います。ヲタの持っているサイリウムの色とかで誰推しかわかることがほとんどです。
箱推し
推しメンがグループメンバー全員の場合、箱推しとなります。
他のバリエーションとして、2推し等のような派生語句もあります。この場合、推しメンが二人いるという意味になります。
他にも、○○寄りの箱推し、箱寄りの○○推しなど、色々な変形もあります。
コール
ライブの途中で行う、掛け声、合いの手の総称。
数ヶ月現場に行かず、久しぶりに行くとコールが変わっていた、なんていうのは日常茶飯事です。コールは生もの。
ミックス
Aメロに入る前等に行われるコール。定型があり、「タイガー・ファイヤー・サイバー・ファイバー・ダイバー・バイバー・ジャージャー」「虎・火・人造・繊維・あま・振動・化繊飛除去(かっせー、といわれることのほうがおおいか)」などなど。変化形は多種に渡ります。
大体、どこかの現場で新しく生まれ、それが他の現場に派生し、定型化する、という流れがほとんどです。
モッシュ・ダイブ・リフト
スタンディングのライブでライブ中に行われる行為です。禁止にしている現場も多いです。
モッシュ:押し合い、ダイブ:胴上げのような感じで人の海を泳ぐ、リフト:人に持ち上げてもらう。
マサイ
ライブ中に脈絡の無いジャンプを繰り返すこと。マサイ族のような動きのためこう呼ばれます。昔は、推しメンのソロパートのときにジャンプする、推しジャン、というものもありました。純粋に後ろの人がライブをみにくくなるので、禁止している現場も多いです。
サークル
ライブ中に、あるタイミングでファンの間で円を作り、なんらかの動作を行うこと。円になって回ったり、中心に向かってコールしたり。
このあたりの文化を知らないで、あるグループの現場に行って、いきなりサークルができるとかなりびっくりします。
地蔵
ライブ中にコール等なにもせず突っ立ている人をこう呼びます。
振りコピ
アイドルの踊りを真似て一緒に踊ること。
レス
ライブ中(以外の場合もある)にアイドルから個人的になんらかのアクションをしてもらえること。
例えば、笑顔を向けてくれた、指差し振りで指してもらえた、手を振ってもらえたなど。
本人の勘違いの場合も多い。
(ハート)ケチャ
動作なので説明が難しいですが、手を前方に伸ばし、気持ちを送ること。ライブの曲中でうるっとするような場面でよく行われます。
転じて、手でハートをつくってから、くるっとひっくり返しながら手を伸ばす動作をハートケチャといいます。
おまいつ
おまえいつもいるよな、ということで、いつも現場にいる人。ヲタの一種。
ピンチケ
この言葉もかなり歴史があり、色々と意味が変遷していますが、めちゃくちゃはしゃいでる人達のことを指すことが多くなったような気がします。
もともとはAKBの……いや、やめておきましょう。
高まる
気分が高揚すること。「今日のライブめっちゃ高まった!」のような使い方をします。
エモい
エモーショナル、ということで感傷的な曲を聴いたときに、「あの曲エモかったわ…」のような使い方をします。
と思っていたのですが、上のような高まる、という意味で使っている人もいるようです。
繋がる
特定のアイドルと個人的に連絡がとれる状態になること。そういうことを目的にしてアイドルに近づく人を繋がり厨、のような呼ばれ方がします。
他界
特定の現場にいつもいたのに、ある日突然ぱたりと来なくなり、実は別の現場にいくようになっていた、という状態です。
切ない状態ですが、普通に起きている現象です。より心地よい現場に流れるものです。
さいごに
色々見てきました。冒頭でも書きましたが、時の流れで意味が変わっているものもあるかもしれません。言葉って不思議ですね。
個人的に「おまいつ」が衝撃的な用語でした。え、そんな意味だったのか!と初めて知ったときは驚いた記憶があります。あとは、人生で始めてアイドルのイベントに行ったときに、一緒に来た友人にいきなり「ケチャ」を教わったのも良い思いです。え?ケ、ケチャップ?なにそれ?って感じでした笑。