就活時代は、とにかく内定が欲しくて手当たり次第に採用面接を受け、内定が取れた嬉しさから、早く内定を出してくれたところに決めてしまう場面があります。
私も就活をやっていたときに、あまりにもまじめに考えておらず、適当に面接を受けてはお祈りされ、結果あんまりよくわかっていないながら、学生時代の専攻とそう離れていないし、と内定を頂いた企業に就職しました。
その際、もうちょっと確認しておけばよかったな、こういうところを見ておけばよかったな、と思う点があったので書いてみたいと思います。
業界での立ち位置と独自性
今一番感じているのはこれです。
業界での立ち位置ということで、企業側のPRとしては、「業界で売り上げトップ3に入っています」「国内では1位なんです」などなどと、凄そうだ、ということを伝えます。実際事実なのでこれはこれで、特に問題はありません。
さて、実際はこの順位というのは見えない部分が多いです。
例えば、世界1位でなかったり、実質業界をリードしている、という立場でなければ、企業は生き残るためになんらかの方針を打ち立てなければなりません。
その際に、取りうる大きな方針は2つだと考えます。
- 業界をリードしている企業の後を追う
- 業界をリードしている企業と違うフィールドで戦う
さて、この二つでどのような差があるか考えてみます。
後追い戦略
○○(リーディングカンパニー)が△△したからうちも△△しなきゃ!今すぐやれ!
業界についていく為にしかたなくやります。これにはいくつか弱点があります。
1つ目が、リードされている点から、おおよそ企業規模がリーディングカンパニーより小さいため、△△するのが相対的に無理をしなければならない。
2つ目が、後追いなので、その△△の基準を決められており、後からやるのでそれ以上の△△が求められる。
この2点から相当な無理を強いることは自明であり、かなり辛い立場になります。
実は、私が勤めている会社はこのような体質になっております。上層部は少ないリソースですぐに追いつけている(と思っている)ことを自社の強みだとすら思っています。実働人員は相当な無理を強いられ、無理な対応のしわ寄せは末端の我々に寄せられます。
「本当に△△をうちがやらなければならないのか?○○がやっているから単にそうしているだけなんじゃないか?真のニーズを本当に考えているのか?」などなど疑問に思っている人も多いはずです。
いつまでそんな負のループを続けなければならないのか、と思うと心身ともにもたなくなってしまいます。
別のフィールドを探す
企業規模で負けているなら、同じことをやるのはやっぱり辛いです。そういう場合、真っ向から勝負せず、別のやり方で勝負する方がニッチなところに対応できて良いように感じます。
U○Jがディ○ニーランドをベンチマークとして見なくなってから業績が上がったという話があります。今(2017年現在)のU○Jは色々な作品とタイアップしており、某社とはかなり別の道を歩んでいるな、感じさせられます。
極端な例を挙げてしまったかもしれませんが、ユニークさがどれだけあるか、ユニークなことをどれだけやりやすい体質なのか、というのは仕事のやりやすさ、独自性からくるやりがいにも通ずるものがあります。
さいごに
就活生には是非、こういった観点でも企業を見てもらい、後悔しない選択ができればと思います。
とはいえ、終身雇用が見直されつつある現代では、とりあえず入ってみて、合わなければ転職、というのもだんだんやりやすくなるかもしれません。